<オープン戦:広島3-3西武>◇8日◇マツダスタジアム

広島先発の森下(撮影・加藤孝規)
広島先発の森下(撮影・加藤孝規)

広島ドラフト1位の森下暢仁投手(22=明大)が、西武とのオープン戦(マツダスタジアム)に先発し、5回3安打無失点と好投した。最速150キロ超の直球と多彩な変化球に加え、抜群の制球力も兼ね備える右腕。快投で開幕ローテーション入りを当確させた。

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森下はアスリート家族の中で育った。父はソフトボールと剣道、母はバレーボール、姉はバドミントンに打ち込んだ。弟は同じ大分商野球部出身で、現在は国学院大の野球部に所属している。幼少期は姉のバドミントンの練習に交ざり、一緒にラケットを握ってシャトルを打ち込んだことも。他にもサッカー、バスケットボールなど多くの競技に触れ、高い身体能力が養われた。

ウオーミングアップから動きはしなやか。そこから繰り出される投球フォームは野球を始めた小学3年から大きく変わらないという。「小さい頃からずっとあんな感じです。徐々に投げ方は変わっているとは思うんですけど、何かを変えようとかは意識せずにやってきました」。スポーツ好きな家族の存在がドラ1右腕を作る素地になっていた。

プロ入り決定後に新調したグラブには、家族5人の名前の漢字1文字が記されている。アスリート一家の代表は家族の支えを受け、プロの世界で羽ばたく。【広島担当 古財稜明】

新人自主トレ初日に軽快な動きで高い跳躍力を見せる森下暢仁(2020年1月8日撮影)
新人自主トレ初日に軽快な動きで高い跳躍力を見せる森下暢仁(2020年1月8日撮影)