中日ダヤン・ビシエド内野手(32)が不動の主砲として打線をけん引し続けている。中日は2日現在、チーム打率2割3分7厘、同本塁打53本、同得点292点とリーグ最下位だけに、ビシエドの打率2割9分7厘、16本塁打、61打点は獅子奮迅の活躍といえる。

来日6年目の今季、通算打点は452打点になり、マウロ・ゴメス(97~02年在籍)が保持していた449打点を上回り、中日助っ人最多打点になった。また、安打数でも助っ人1位のアロンゾ・パウエル(92~97年在籍、現1軍打撃コーチ)の765安打まであと11に迫っている。「それ(安打記録)はあまり考えていない。しっかり自分のスイングができるように練習していることが、結果につながっていると思う」。ただ、パウエルが中日在籍6年間を通じて記録を残したことには「長いことやるには、しっかりとコツコツ練習して体調を整えることが大事」とリスペクトしてやまない。

7月からチームの安打製造機、大島と3番、4番を組んでいる。100安打超えは2人だけ。得点源として、欠かせないコンビになっている。「いい感じだね。大島さんは素晴らしい打者。いつも塁に出てくれる。チャンスで走者を還しやすい」。竜の助っ人打点王も、相棒の2年連続最多安打を歓迎している。

チームは今月7日の広島戦から9連戦を迎え、1日挟んで10連戦が続く。「全て勝てるような感じでいきたい」。竜の主砲は、上位浮上をあきらめていない。【中日担当 伊東大介】