2年連続の開幕投手に内定した阪神の藤浪晋太郎投手(27)が、2リーグ分立後の「最少記録」を塗り替える。
藤浪は一昨年1勝、昨年3勝。2年連続で開幕投手を務め、それぞれの前年の合計が4勝は、プロ野球史上最少だ(3年以上連続の場合は、連続する2年の各前年が対象)。楽天の岩隈久志が06年1勝、07年5勝の計6勝ながら、07~08年の開幕投手となった従来の記録を下回ることになる。
開幕戦の先発マウンドに上がるのは通常なら、前年に先発の柱となる働きを見せた投手と相場が決まっている。阪神の連続シーズン開幕投手の連続は5年で、井川慶が02~06年、メッセンジャーが15~19年に成し遂げた。逆に、前年1桁勝利ながら2年連続開幕投手となった阪神の投手は、85~86年池田親興、88~89年の仲田幸司の2人のみ。とはいえ、それぞれの前年に池田は9勝ずつ、仲田は8勝と6勝を挙げており、決して恥ずかしい数字ではなかった。藤浪の2シーズン4勝は、先輩たちに大きく見劣りする。
開幕前の実戦で結果を残し、昨年最多勝の青柳晃洋が離脱するという外的要因も加わった。それでも、彼が「藤浪」でなければ、この大役は回ってきていただろうか。入団後3年の実績、潜在能力、そして復活への期待感。最高の舞台で弾みをつけ、今年こそ大エースとなってほしい-。チーム内外の、そんな思いが詰まった起用に違いない。投げてみないと分からない、その投球内容に一喜一憂するのはもう飽きた。来年の開幕戦では、万全の信頼を勝ち取った風格漂う藤浪の姿が見たい。3月25日、ヤクルト戦。京セラドーム大阪のマウンドで、勝負の年が始まる。【記録室 高野勲】




