3月25日、DeNA-広島戦が行われた横浜スタジアムでは、史上最多動員となる3万2436人を記録した。

20年シーズン開幕前までに行われた増築、改修工事の完了後、初の大入り満員。木村球団社長は「今日の満員は横浜DeNAベイスターズファンやプロ野球ファン全体でつかんだ景色です」と心に刻み、三浦監督は「やっぱり、プロ野球はファンの方に支えられているんだと思った」とかみしめた。

熱気に包まれたスタンドの雰囲気が、選手のプレーをも熱くさせた。1回、先頭の桑原は三塁前へゴロを放ち、一塁へヘッドスライディング。7回無死では、知野が一塁へヘッドスライディングで内野安打をマークし、9回無死でも代打倉本が二ゴロで一塁へヘッドスライディングした。三浦監督は「ケガには気を付けてくれたら」と前置きした上で「ああいうのは気持ちですから。本能です、野球選手は」と代弁した。

今シーズンも、開幕戦の早朝に球界関係者からスマートフォンにLINE(ライン)が届いた。文面には「明けましておめでとうございます。楽しみにしてましたよ、野球がある日常を」と記され、喜びにあふれる姿が目に浮かんだ。昨季は最下位に沈み、「横浜反撃」を掲げる今季。多くの人が待ち望んだ2022年のプロ野球が、熱くスタートを切った。【DeNA担当=久保賢吾】