ルーキー守護神の快進撃が首位を走る巨人を支えている。ドラフト1位の大勢投手(22)が9試合に登板し、無傷の1勝8セーブ。13日DeNA戦(沖縄セルラー那覇)でも1点リードの9回に登板し、危なげなく3者凡退に抑えた。セ・リーグ5球団からセーブを挙げる。

150キロ超の直球に不規則な軌道で沈むスプリットが武器。ストライクゾーンに強気に投げ込むスタイルでテンポ、リズムともに、登板を重ねる度にアップしている。

“無双ルーキー”にとって試金石になるマウンドが待ち受ける。原監督は現役若手時代に先輩から「甲子園で普通のプレーができればもう大丈夫」と言われたと明かしたことがある。聖地での伝統の一戦。この舞台で力が発揮できれば、この先もセーブを重ねていくだろう。

15日から甲子園での阪神3連戦に臨む。6連敗中と苦しむライバルに、那覇での2連勝の勢いを持って挑む。大勢は「小学校のときに記念大会で甲子園で練習とか野球はしたことあるんですけど試合はしたことないです。初めてです」と、あこがれのマウンドでの投球を待望。阪神戦についても「自分は兵庫県民なので、阪神戦の甲子園の雰囲気とかも分かりますし、ちょっと独特な雰囲気とかもある」とイメージした。

虎の息の根を止めにいく。【巨人担当=為田聡史】