DeNAとの熱戦が続いていた、CSファイナルステージ期間中のことだ。阪神ジョン・デュプランティエ投手(31)は、決戦前に少し特別な想いを抱いていた。
「まずは誇らしいな、と。自分たちがこういうところで、この場面で出会えること。投げ合えるチャンスがあるということはすごく誇らしい」
CSファイナルステージでは第4戦に登板だった右腕。阪神の3連勝で登板は幻となったが、同戦でのDeNA予告先発投手はジャクソンだった。米国3A時代の同僚で、日本でも普段から連絡を取り合う仲。シーズン中にも食事をともにし、「帰った時には『マリオカート』や『マリオパーティー』で一緒に遊んだりもするんだ」とも明かした。実現すれば異国の地で戦い合う親友と、これ以上ない舞台での再会となっていた。
「今まで、ここまで来るのにお互い簡単なことではなかったと思う。違う国、異国の地で、素晴らしい環境、雰囲気の中でプレーし合えることは、すごく自分たちにとっても特別なこと。野球人生だけじゃなくて人生の1つとして、なかなか何人もの人ができる経験ではない。すごく特別だし、誇らしいなと思うよ」
苦楽をともにしてきた友との投げ合いはかなわなかったが、デュプランティエにはまだ日本シリーズでの出番が待っている。本来登板予定だった18日には甲子園でのシート打撃に登板。打者17人を無安打9三振に仕留める、圧巻の投球を見せていた。
「(チームメートも)次のステージに向けて、日本シリーズに向けてしっかり準備していこうと冷静な気持ちで取り組んでいると思う。まだ自分の仕事は終わったわけではない。自分の仕事を完遂するために取り組んでいきたい」
NPB最高峰のステージで、親友の分まで腕を振る。【阪神担当=波部俊之介】




