<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク2-1日本ハム>◇第6戦◇20日◇みずほペイペイドーム

険しい山だったが、ソフトバンクは登り切った。中4日の先発モイネロが7回1失点の好投。3戦で計22得点を挙げたハム打線を封じ込んだ。試合後、一塁ベンチに姿を見せた王球団会長も興奮していた。笑顔で引き揚げてくるナインとハイタッチ。王会長が誰よりも力強く右手を合わせたのは、マスクをかぶった海野だった。「海野のリードを褒めてあげたい。本当に成長しましたよ。見事なリードでしたね」。モイネロの快投もさることながら、冷静に快投に導いた女房役を称賛した。

監督時代から「攻撃野球」を掲げ続けてきたが、基本は投手力を中心とした「守りの野球」。現役時代の城島CBOとは、丁々発止のやりとりでチーム力を高めて行った。球界を代表する捕手となった城島の存在がホークス常勝の基盤となった。昨年、主戦マスクの甲斐がFA移籍。正捕手に大きく近づく成長を見せる海野の存在が頼もしく見え始めたようだ。もちろん、さらなる高みを目指して注文も忘れない。「リードとか経験して成長したんでしょうけど、常時出るのだったらもっと打ってほしい気持ちはある。そこはまだ道半ば。また来年以降、アドバイスできたらと思っている」と話した。

昨年の日本シリーズでDeNAに敗れ「敗者」となっただけに、雪辱の気持ちは人一倍。「阪神も強いからね。日本シリーズもかなりしんどい戦いになると思います。まあ、そこでウチの持ち味を出せれば。シリーズの後はもう(試合は)ないんで。思い切ってやってもらいますよ」。視線は最後の頂上、5年ぶり日本一奪回に据えられている。

【動画】ソフトバンク・モイネロ7回1失点、中4日も圧巻のピッチング 最後は三振で打ち取る

ソフトバンク対日本ハム 3回、先制のホームを踏んだ海野(左)を笑顔で出迎える小久保監督(中央)(撮影・加藤孝規)
ソフトバンク対日本ハム 3回、先制のホームを踏んだ海野(左)を笑顔で出迎える小久保監督(中央)(撮影・加藤孝規)