プロ野球ドラフト会議が24日に迫る。華やかさも厳しさもある世界を志す若者たちは、人生の分岐点を前に今、何を思うか。第1回は報徳学園(兵庫)の今朝丸裕喜投手(3年)のもとへ向かった。
報徳学園・今朝丸は、2年時の昨夏に「世代NO・1になる」という目標を掲げた。兵庫大会5回戦の神戸国際大付戦に1点ビハインドの4回途中に登板。7回に許した1点も響き1点差で敗れた。「自分が打たれて先輩の甲子園を逃した、という気持ちを考えたら、高校野球で一番悔しい試合でした」。悔しさを胸に「全国的に高いところで自分はやりたい」という気持ちが芽生えた。
2年の昨秋に神戸国際大付にリベンジを果たし、今春センバツでは2年連続の準優勝に導いた。今夏は兵庫大会決勝で完封し、6年ぶりの夏の甲子園出場。甲子園は1回戦で大社(島根)に敗れたが、入学当初から目標のU18高校日本代表に選ばれ、ドラフト1位候補に挙げられるまで成長した。「やりきった3年間でした」と胸を張る。
最速151キロ右腕は高校3年間で約20キロ上がった「スピード」が最も成長したと自身で分析する。「球速があるとバッターを差している感じ」と話した上で回転数や質にこだわった。「体が強くなって体重が増えたから。(一番やってきたことは)食事面。他人より食べていた」。2年冬から普段の食事と別におにぎりを5~7個ほど食べた。激しい練習で体重が減りそうな夏は夕食前に多いときで週4度ラーメン店に行き体重を維持したという。
現在は「次のステップに進む中で今は土台作り」と1日おきに1時間半のウエートトレーニングと、投球動作のトレーニングや投球練習などに励む。「ドラフト1位で選ばれたらベストですね」と胸を膨らませながら「(プロでは)160キロを目指したい」と新たな目標を掲げた。運命の時を待つ。【塚本光】
◆今朝丸裕喜(けさまる・ゆうき)2006年(平18)6月2日生まれ、神戸市出身。東灘小3年時に横屋川井少年野球部で野球を始め、投手と三塁手、遊撃手。本庄中では関メディベースボール学院中等部に所属。報徳学園では1年秋からベンチ入り。背番号10で2年センバツと3年センバツは2年連続準優勝に貢献。今夏は背番号1。球種は最速151キロの直球、カーブ、カットボール、スライダー、フォーク。遠投100メートル。188センチ、77キロ。右投げ右打ち。





