1次ラウンド全日程が終了し、8強が出そろった。カナダが初の準々決勝進出を果たし、ドミニカ共和国が2大会ぶり、韓国も4大会ぶりに1次R突破。一方で前回4強のメキシコが敗退し、キューバが大会初めて1次R突破を逃す波乱もあった。

台湾戦で先発した山本由伸
台湾戦で先発した山本由伸

日本は米国、プエルトリコとともに6大会連続で1次Rを突破。前回大会の日本は20チームの中で最も良い防御率2・29と投手力でも他国を圧倒して優勝したが、今回も4試合を終えて同3位の2・12。投手力は健在といっていいだろう。中でも注目したいのが、奪三振と与四球。奪三振率(9イニングあたりの奪三振数)は12・97、与四球率(9イニングあたりの与四球数)は2・12で、どちらも2位の数字だった。日本は前回も与四球率がトップの1・57で、奪三振率も11・43で8強進出チームの中ではトップ(20チーム中では2位)。防御率だけでなく、この2項目の良さが、日本投手陣の強みとなっている。

1次ラウンド全チームの投手成績(★は準々決勝進出)
1次ラウンド全チームの投手成績(★は準々決勝進出)

三振が多く四球が少ない安定度を示す「K/BB」を見てみると、1次R突破チームとそれ以外のチームの差が特にうかがえる。このK/BBで日本を抑えてトップだったのは米国。防御率では全体10位の3・50ながら、奪三振率14・25、与四球率1・50はどちらも日本をしのいでトップ。投手本来の力を示す数字の高さからも、やはり米国の投手陣の強力さがうかがえる。K/BBを好成績の順に並べていくと7位にパナマが入ってくるものの、9位までに8強進出チームがすべて出そろうことになり、投手力の優れたチームが突破したことが分かる。

日本が準々決勝で対戦するベネズエラのK/BBは、米国、日本に次ぐ3位。アクーニャやアラエス、ペレスらを擁する強力打線に目がいきがちだが、投手陣にも注意が必要となりそうだ。【多田周平】(この項おわり)

韓国戦で先発した菊池雄星
韓国戦で先発した菊池雄星
オーストラリア戦で先発した菅野智之
オーストラリア戦で先発した菅野智之
チェコ戦で先発した高橋宏斗
チェコ戦で先発した高橋宏斗