ときならぬ「551」騒動が阪神で起こっている。
虎番記者の記事にもあるように、この日、阪神監督・矢野燿大が豚まんで有名な「551蓬莱(ほうらい)」のサービス・チケットを報道陣らに配った。1枚で豚まん2個と交換とか。同社からの差し入れだ。
発端は高山俊の劇的サヨナラ満塁弾で勝った29日巨人戦(甲子園)だ。試合後、虎番キャップたちに囲まれた指揮官・矢野燿大が興奮気味な様子で一部で謎とされるコメントを残した。こういうものだった。
「551の蓬莱やぞ。あるときないときばっかりやって。あるときーないときー、あるときーないときー言うて。もう551の社長から差し入れお願いします! コマーシャルできるんちゃう?」
これが何のことかさっぱり分からないと一部虎党の間でウワサされていた。取材した虎番キャップたちは当時の矢野のニュアンスから、選手が盛り上がったり落ち込んだりしている様子を、関西では有名なあのCMに例えて示したのだろうと思っていたのだが、それも臆測の域を出ていない。
加えて、その時点で阪神の勝率が「5割5分1厘」になっていたという奇跡的な事実もあった。実はそのことなのか? 分からないままなのはモヤモヤする。この日、試合前の矢野に聞いてみた。
「あれね。無死満塁になってベンチがワーワー沸いてたじゃないですか。でも得点が入らないと今度はシーンとなって。その2つの場面をテレビ画面で抜いてたら、そのまんま551の『あるとき』『ないとき』のCMになるな、と思って言ったんですよ。別に自分があのCMに出たいからとかではないですけどね」
ついでに「みんな分かってますって。高原さんが分かってないだけでしょ」と笑われてしまった。う~む。いずれにしても明るいワイワイ、ガヤガヤしたムードで戦っていることを示すエピソードだ。あのCMのように一喜一憂するのは勝負事ではよくないとされるが、今の阪神ではそういう常識にもとらわれずに戦っているのかもしれない。
3連覇の勢いを完全に取り戻した強い広島と敵地マツダスタジアムでがっぷりと組んでの戦いだった。最後は振り切られたがムード同様、いまのチーム状態は悪くない。広島での残り2試合、最低でも1つは取って貯金をキープし、交流戦に突入したい。(敬称略)




