桐光学園が横浜商大高を7回コールで破り、松井裕樹(現楽天)を擁して優勝した12年以来の決勝に進出した。

 2枚エースの1人、左腕の冨田冬馬投手(2年)が横浜商大高打線を7回3安打無失点に抑えた。準々決勝の弥栄戦では5回を投げ被安打10、4失点と打ち込まれたが、配球を変えるなどして修正。「落ち着いて低めを意識して投げたのが良かった」と振り返った。打線も3つの犠打に盗塁を絡めて効率よく得点。野呂雅之監督(57)は「(冨田は)リズム良く投げてくれた。精神的に成長したと思う。バントは1回で決める事を意識させた。今日はいいことばかりが出ました」と笑みを浮かべた。

 決勝は慶応との対戦となる。山田陸人主将(3年)は「決勝と意識せずに1戦1戦の気持ちで戦いたい」と力強く語った。