今夏の甲子園で春夏通算100勝を達成した龍谷大平安が8強入りを決めた。相手は今夏の京都大会決勝でも対戦した立命館宇治。経験者が多く残る立命館宇治に初回先頭打者本塁打を許すなど、追いかける時間が続いたが、2-3の6回に相手投手の暴投で同点に。この回一気に6-3と逆転し、終盤の猛追も振り切った。

この日は10安打7得点だったが、原田英彦監督(58)は「3点取られたら負けるなと思っていた。打撃が弱いのでここ最近はずっと打撃練習をしていました、(次戦まで)1週間空くので、また打撃を伸ばしていきたいと思います」と話した。

甲子園出場を果たした前チームでは先頭に立つ選手がなかなか出てこず、原田監督が“キャプテン役”に。ベンチではハイタッチや大きな拍手でナインを盛り上げていた。新チームでキャプテンになったのは夏の甲子園も経験した水谷祥平外野手(2年)。原田監督がキャプテンを募ると、いの一番に手を挙げたと言う。「気持ちで引っ張ってくれる」と原田監督は期待。この日も気持ちを全面に出して叫ぶ姿で、先頭に立ってチームを鼓舞した。プレーでは4打数1安打に終わり「気持ちで引っ張っていけたらと思っていますが、今日は空回りして凡打や打ち損じが多かった。次はプレー面で引っ張っていけたらと思います」と苦笑いで意気込んだ。

次に甲子園で京都勢が1勝をあげると、春夏通算200勝に到達する。原田英彦監督は今夏の甲子園を振り返り「あんな場所であんな経験を出来たのは、記憶にも残るし目にも残る。『もう1回あそこに行きたい』と思いますし、新チームでも目標設定がそこに置ける」。2季連続の甲子園、そしてセンバツでも節目の勝利を目指す。