秋季高校野球静岡大会の決勝と3位決定戦が6日、沼津・愛鷹球場で行われる。3位決定戦では、残り1枠の東海大会(20日開幕、三重県内)出場権を懸けて加藤学園と静岡が対決。両校ともクリーンアップを打つ左打者が調子を上げている。
静岡のグラウンドは、緊張感に包まれていた。栗林俊輔監督(46)の熱の入ったノックに、選手たちは食らいつき泥だらけに。チームNO・1の経験値を誇る斎藤来音三塁手(2年)も、新チームからのポジションで必死に球を追った。
3-9で敗れた御殿場西との準決勝。斎藤来は2安打2打点と気を吐いたが、チームはリズムをつかめなかった。「試合前のノックで相手の雰囲気に押されていました」。元気よく、楽しそうにノックを受ける御殿場西の選手たち。その姿を見て、自分たちとの違いを感じて萎縮したという。試合後は、力不足を再認識し、今後のチーム方針を定めた。「前のチームは高い技術力でスマートな野球をしていましたが、自分たちはガムシャラに1点を取りにいこうとなりました」。以降は、キャッチボール、打撃、守備練習の1球ずつを大事にしてきた。3位決定戦が順延になっても姿勢を継続。「自分たちの野球をする」ことへの準備に集中し、特別な加藤学園対策はしていないという。
斎藤来は現チームでただ1人、今春のセンバツに右翼手としてレギュラー出場した。経験を仲間たちに還元することを期待されるが、気負いはない。「自分は周りを引っ張るタイプではないので」。それでも、1年生にアドバイスをするなど意識も変わってきた。誰もが認めるリーダーの1人。その存在感を示し、大一番に臨む。【河合萌彦】

