盛岡大付(岩手1位)の168センチエース左腕・阿部秀俊(2年)が21センチ差の凸凹決戦を制した。酒田南(山形1位)の4番伊藤海斗(2年)は189センチ、90キロの大砲。だが、許したのは2回の1安打のみ。7回4安打7奪三振無失点で「対戦したらデカいと思ったけど、小さくてもやれることを証明したかった」と、してやったりの表情を浮かべた。

最速は130キロ。110キロ台のチェンジアップとスライダーの組み合わせが生命線の技巧派だ。この日はシュート気味に食い込む宝刀チェンジアップが威力を発揮。伊藤海との6回の3打席目は、チェンジアップを詰まらせて特大の中飛に抑えた。「左打者のチェンジは打者に当たりそうで、なかなか投げられないと思う。自分の武器」と自信を見せた。