広陵(広島1位)が、関西(岡山2位)との打ち合いを制して、準決勝進出を決めた。

試合は、両校合わせて28安打の乱打戦になった。広陵は、3点リードの5回。関西・片山朋哉内野手(2年)から3ランを浴び、試合をふりだしに戻された。相手に傾きかけた流れを取り戻したのは、藤井孝太外野手(2年)の一振り。6回1死満塁で打席に立った藤井は、「自分が打って流れを持ってくる」と強振。一塁強襲の3点適時三塁打を放って、勝ち越しに成功した。その後も追いすがる関西打線を、7回1死から登板した石原勇輝投手(2年)が無安打に抑えて逃げ切った。

準決勝の相手は、創志学園(岡山3位)。広島出身の相手エース西純矢投手(2年)と、中学時代に対戦したことのある選手も多い。この試合を勝利に導いた藤井は、「西とは、中学時代にヤングひろしまで一緒でした。負けたくないです」と気合十分。「簡単には点を取れないと思うが、自分にできることをしたい」。成長した旧友との対戦を勝ち抜いて、中国大会制覇を目指す。