<センバツ高校野球:智弁和歌山13-2熊本西>◇28日◇1回戦

センバツ前回大会準優勝の智弁和歌山が、18安打13得点の猛攻で、21世紀枠で初出場の熊本西に13-2で大勝した。昨夏の甲子園大会後に甲子園通算68勝の名将高嶋仁氏(72)が勇退。重責を受け継いだOBで元プロ野球選手の中谷仁監督(39)は初陣を飾った。

◆智弁和歌山・中谷仁監督が、監督として甲子園デビュー戦で勝利。智弁和歌山の主将、捕手で97年夏に優勝。同年ドラフト1位で阪神入団後、楽天-巨人と渡り歩いた。ドラフト1位を経験した監督が甲子園で勝ったのは初めて。

智弁和歌山では前任の高嶋仁監督が通算最多の68勝を挙げている。中谷監督にとって、大記録を追いかけるスタートだが、高嶋監督は46歳まで通算7勝だった。中谷監督は39歳とまだ若い。同監督で思い出すのは楽天時代、プロ13年目にして初の年俸1000万円を突破する超スロー記録で話題になった。持ち前の粘り強さで白星を積み重ねるかもしれない。【織田健途】