<センバツ高校野球:習志野6-4明豊>◇2日◇準決勝

習志野(千葉)飯塚修人は守護神として堂々とマウンドに立った。7回、同点に追いつくとその裏から登板。最初の打者を左前打で塁に出すも、犠打を許さない。好フィールディングでピンチを切り抜け、8回の逆転劇へつなげた。強気にストライクゾーンで勝負し「2点まではいいという気持ちで投げた」と3回1失点。9回には自己最速の147キロも計測した。

シニア、ボーイズの出身選手がそろう中で、飯塚は軟式野球部出身。しかも3番手投手だった。習志野に入学直後は体作り中心の厳しい練習で、自宅に帰ると夕食前にお風呂で寝てしまうことも。80キロあった体重は、秋には67キロに。しかし、厳しい練習に耐え抜くと、たくましく成長。1年秋にはスピードが増してベンチ入り。決してあきらめない。不屈の精神が宿る。「ここまできたら狙うはひとつです」と飯塚。頂点をしっかりと見据えた。