シード校対決は、小倉工が延長11回逆転サヨナラ勝ちで8強に駒を進めた。序盤に主導権を握ったのは福岡工大城東だった。

1-1の2回に3得点で突き放した。1死一塁で背番号「17」の1番・北原聖也右翼手(3年)が右越え2点本塁打するなど自慢の打線が好調だった。一方、小倉工はエース左腕、樋口風音投手(3年)が立ち上がりから制球を欠き、2回までに4点を失う誤算だった。

それでも1899年創立で1967年以来9度目の夏甲子園を目指す小倉工が意地を見せた。9回に4-4の同点に追いつき、11回表に再び5-4とリードされた。だが延長11回2死二、三塁。春から本塁打を量産し通算26本塁打という5番・高橋駿介右翼手(3年)が、目標とするソフトバンク柳田ばりのフルスイングで右翼フェンス直撃のサヨナラ2点適時二塁打を放った。