4連覇を目指す山梨学院が甲府城西を7回コールドで下し決勝進出を決めた。山梨学院は先発の左腕エース・相沢利俊投手(3年)が抜群の制球と、チェンジアップ、スライダーで緩急をつけるピッチングで走者を出しながらも適時打を許さない。中でも、1回の1死一塁、3回の2死一、三塁のいずれの場面でも巧みなけん制でアウトを奪い、甲府城西に先手を許さない。

攻めては3回、先頭の渡辺崇馬外野手(3年)が中越え二塁打でチャンスをつくり、無死一、三塁から菅野秀斗内野手(3年)の内野ゴロで三塁走者の渡辺が判断よくホームを陥れ、捕手のタッチをかいくぐる巧みなスライディングで先制点を奪った。渡辺は「中間守備でしたのでゴロでホームに突っ込む用意はできていました。もし挟殺プレーになっても、できるだけ粘って後続の走者を進めるようにするだけでした」と、しっかりと状況判断した上での走塁だったと説明した。

その後、1死二、三塁とチャンスは広がり4番打者の野村健太外野手(3年)がフルカウントから114キロのスライダーを左中間に運び2者をかえして一気に主導権を握った。野村は「スライダーにうまく対応できました。フルカウントだったのでストレート待ちの変化球対応でした」と言った。

その後も着実に加点し、エース相沢は5回途中48球で2番手投手にマウンドを譲り、24日の決勝に備えた。