この夏初登板の2年生エースが会心の投球でチームを勝利に導いた。

高田商の岩井将吾投手(2年)は7回2死まで無安打投球を続け、3安打完封。「無安打投球は意識していなかった」と冷静に答えるも「自分の中で満点の出来」と満足した表情を見せた。

エースの力投に打線がこたえる。3回2死一、二塁で2番花谷敦史内野手(2年)が右越え二塁打を放ち2点を先制。「いつも岩井に助けられているので恩返しがしたかった」とエースをねぎらった。続く7回、8回とソロ本塁打で追加点を挙げ、岩井を盛り立てた。

勝利の立役者となった右腕は「自分の武器はテンポの良さ。後ろに控える3年生投手につなぐ気持ちで投げていく」と次戦以降の快投を誓った。

同校OBのDeNA三浦大輔投手コーチをほうふつとさせる投球術で、夏では1963年以来、56年ぶり2度目の夢舞台へ導く。【山崎健太】