花咲徳栄が埼玉大会で初となる5連覇を達成した。山村学園先発の和田朋也投手(3年)の立ち上がりを攻め、初回に6点を先制するとその後も効果的に追加点を奪い、最後まで流れを渡さなかった。

投げては先発の中津原隼太投手(3年)が2失点の完投で締めた。

今大会7試合で92得点と驚異的な攻撃力を誇った一方で、投手陣も8失点と「投手で負けた」といわれた昨秋、今春から大きな成長を見せた。

混戦といわれた今年の埼玉大会も、終わってみれば投打に充実した昨夏王者の強さが際立った。「夏の勝ち方」を脈々と受け継いでいる。

◆花咲徳栄 1982年(昭57)創立の私立校。生徒数1747人(女子842人)。野球部も82年に創部で部員は156人。甲子園出場は春4度、夏は5年連続7度目。主なOBは広島高橋昂也、中日清水達也、ボクシング元世界王者の内山高志ら。埼玉県加須市花崎519。田中一夫校長。