高校野球の魅力を熱く伝える人気番組「熱闘甲子園」(ABCテレビ・テレビ朝日系列全国ネット)のキャスターを務めるABCテレビのヒロド歩美アナウンサーが大会中連日、コラム「甲子園ノート」で球児たちの素顔に迫る。

<作新学院>

「僕たちはあの期間があったから、ここまでやってこれました」。作新学院(栃木)の3年生は声をそろえます。

春の県大会敗戦直後、夏への油断を感じた小針監督から3年生に3週間のグラウンド出入り禁止令が出されました。意識を変えたのは石井巧キャプテンのつぶやき。「今まで頑張ってやってきたのに、なんで結果が出ないんだろう」。ミーティングを重ね、グラウンドで声を掛け合い、みんながキャプテンのような意識で野球に向き合いましたが、夏の大会で背番号が配られるまで、監督に認められた実感がなかったそう…。

惜しくも準々決勝で敗れはしましたが、試合後の宿舎で石井くんが話してくれました。「ラストミーティングで『お前ら強くなったなあ』と言ってもらえて、やっと実感がでました」。3年生みんなも「うんうん!」と。その様子を監督さんにお伝えすると、うれしそうにうなずきました。信頼関係はこうして強いものになると感じました。(熱闘甲子園キャスター)

◆ヒロド歩美(ひろど・あゆみ)1991年(平3)10月25日、兵庫県宝塚市出身の27歳。2014年入社。2016年にABCテレビ女性アナウンサーとして初の「熱闘甲子園」キャスターを務める。現在の主な担当番組は「サンデーLIVE!!」「そんなコト考えた事なかったクイズ!トリニクって何の肉!?」(いずれもABCテレビ・テレビ朝日系列全国ネット)