中京学院大中京が、最速158キロ右腕で大会NO・1投手の奥川恭伸(3年)を擁する星稜に敗れ、準決勝で散った。

準々決勝で逆転満塁弾を放った二刀流・元謙太(げん・けんだい)内野手(2年)は、2回2死一、三塁から登板。投球は1回2安打3失点。打撃も3打数無安打だった。「疲労があって思うように投げられなかった」と涙が止まらなかった。

昨秋の東海大会東邦戦で、9回に登板も逆転負けした。試合後泣き崩れた元は、朝も自主練をするようになった。バレーの指導者である母淑美さん(47)の「悪いことがあったら、なぜ悪いのか、どう生かすのか」という教えに基づいた努力だった。

「エースという覚悟で、全国制覇を目標にがんばりたい」。悔しい敗戦を糧に、再び日本一を目指す。