激闘を終えた星稜ナインが夕方、大阪市内の宿舎に戻った。

奥川恭伸投手(3年)や主将の山瀬慎之助捕手(3年)らは、待ち受けた多くの高校野球ファンにすがすがしい笑顔を見せた。

奥川は3回2死一、二塁で、履正社の4番井上広大外野手(3年)に逆転の3ランを打たれた。「力みがあって、フォームが崩れた。それを逃さなかった井上君はさすがです」と素直に負けを認めた。山瀬には女房役として支えてもらった。「今朝ビデオを見る部屋に行ったら、山瀬のバックとメモが置いてあった。1人で(相手の)研究をしてくれていた。ありがとうと言いたい」と感謝を述べた。

山瀬も「ここまで来ることができたのは奥川のおかげ。決勝に来られるのは2校だけ。幸せだった」と満足げだった。

星稜ナインは23日に石川に向けて出発する。その後、奥川と山瀬は、都内で行われているU18日本代表合宿に合流する。