大崎中央(宮城)氏家蓮投手(3年)が14日、福島市内で学法福島とのダブルヘッダー1戦目に先発登板した。NPB(日本プロ野球)2球団が視察に訪れた中、4回で4安打2失点(自責ゼロ)とほろ苦い投球内容だった。

前日13日の聖和学園(宮城)戦に続く、今年初登板から初連投は走者を許す展開が続いた。6-0の2回裏は失策と四球で無死一、二塁を招き、8球粘られた7番には内角直球で三振を奪うも、重盗で三塁手が捕手の送球を捕れずに失点。さらに1死三塁で投ゴロの間に2点目を許した。氏家は「今日は自分の中で調子が良くなかった」。以降は粘りの投球でチームを鼓舞し続けたが、4回で71球を投げ、「押せ押せではなく、仲間を信じて打たせる投球も心がけて、球数を減らしたい」。平石朋浩監督(33)は「秋季大会以来の対外試合で、対打者に投げ込む感覚を養えたのは良かった」と収穫面を評価した。

視察した巨人織田スカウトは「フォームバランスが良く、140キロ中盤の真っすぐが投げられるポテンシャルがあれば楽しみ」。ソフトバンク作山スカウトは「将来性の部分では、いいものを持っていると思う」と評価した。【相沢孔志】