ドラフト候補の明桜・橘高康太投手(3年)が、10球団14人のスカウトが集う前で9回1死までノーヒットの快投を披露した。1安打完封の最速146キロ右腕は「金足農とは1年生の時に決勝で吉田輝星投手(現日本ハム)に負けて悔しい思いをしていたので、悔しさをぶつける思いで投げました。今日は球速よりもコントロールを意識しました」。143キロの直球だけでなく、スライダーを決め球にテンポのよい投球が光った。

佐々木湧生、長尾光を加えた「最速140キロ超3年生右腕3本柱」がドラフト候補として注目されている。「ライバルであり、仲間。3人いるから成長できています」。次は昨夏王者秋田中央と秋田西の勝者と対戦する。「甲子園はなくなったけれど投手陣として秋田大会無失点と東北大会優勝が目標です」と幸先の良いスタートに笑顔を見せた。