北海道科学大高が、16年4月の校名変更後初めての道大会出場を決めた。札幌北陵との代表決定戦で、5点差をひっくり返して逆転勝ちした。0-5の4回、7番柿田光稀左翼手(3年)の2ランなどで一挙6得点。5、6回も5点ずつ追加し、野手全員安打&打点の猛攻だった。人生初めての本塁打を放った柿田は「頭が真っ白になって信じられなかった」と興奮した。

今春就任した渡辺誉人監督(23)のもと、結束する。選手にとっては年齢も近く、親しみを感じている。練習試合で不振だった時、柿田は「お前ならできる」と背中を押してもらった力強い言葉が忘れられない。この日1発を含む3安打と気を吐いたのも「支えてくれた成果」と感謝する。

13人の3年生引退後は2年生8人、1年生3人しか残らない。来年以降の入部者増を期待し、「髪形がネックになるなら」と丸刈りをやめた。勝ち進めば部員も増えると信じている。柿田は南大会へ向け「お前が打てないなら仕方ないと言われる選手になりたい。まずは初戦を勝ちたい」。チームメートから信頼される存在になろうと、必死にバットを振っている。【保坂果那】

▽3回まで無失点も逆転を許した札幌北陵のエース塚田亮貴(3年) 3回までは自分の投球ができたけど、ピンチで踏ん張れなかった。