日本文理が1年ぶりの公式戦勝利を挙げた。打線は9安打で17得点。投手陣はエース種橋諒投手(3年)と公式戦初登板の田中翔太投手(3年)が無安打リレーを見せた。

昨年7月24日、選手権新潟県大会決勝で東京学館新潟を破り10度目の甲子園出場を決めて以来、丸1年ぶりの勝利に平野貴史主将(3年)は「ほっとしました」と笑顔をみせる。昨秋の県大会は初戦で東京学館新潟に敗れた。日本文理の初戦敗退は87年夏の2回戦・直江津戦以来、32年ぶりだった。この勝利が現チームの公式戦1勝目になった。

昨秋の敗退以後、平野主将は「チームの結束力を高めてきた」と言う。3年生を中心に練習からお互いのプレーを指摘し合う雰囲気を作ってきた。今大会の選手登録25人(ベンチ入りはその中の20人)は、すべて3年生。鈴木崇監督(39)は「下級生には(新型コロナウイルスの影響など)いろいろあった中、懸命に取り組んできた3年生の姿を見てもらいたい」と言う。登録選手以外にも3年生が20人いる。平野主将は「45人一丸になって勝ち上がる」と気持ちを高めた。