春夏計42回の甲子園出場を誇る静岡高野球部の池田新之介新監督(43)が1日、同校で初指導した。約4時間の練習を終え「気持ちが入っていて、技術力も高い。やっぱり静高の選手たちだなと感じました」と、感想を述べた。

池田監督は、静岡高OB。3年時には主将を務めた。中京大へ進学し、2001年から静高の定時制に赴任。05年までコーチとして、野球部の指導にもあたった。06年から焼津水産監督、13年冬から先月末まで島田商を指揮。18年夏には県準優勝へ導き、甲子園出場へあと1歩まで迫った。

この日について、「すごく緊張していました」と苦笑い。練習開始前には、部員たちの前であいさつし、「今日から運命共同体として、ともに未来をつくっていく。早くお互いを理解し、一緒に戦っていきたい」と話した。その後は選手と相談の上、これまでの練習メニューを行った。

3日には、春季中部地区大会準々決勝・島田工戦を控える。新指揮官としての初陣であり、県大会(24日開幕)や夏への布石となる。「覚悟を持ってスタートした。最大の目標である甲子園優勝に向けて、『負けない野球』を目指していく」と決意を示した。【河合萌彦】