プロ注目で最速147キロ右腕の智弁和歌山・中西聖輝投手(3年)が9回3安打9奪三振完封で勝利に導いた。10球団15人のスカウトが視察する前で圧倒した。大阪桐蔭は綾羽(滋賀)に快勝。188センチの川原嗣貴投手(2年)が先発して6回2失点と力投した。29日の準決勝は智弁和歌山と大阪桐蔭が激突する。

     ◇     ◇     ◇

最速144キロで2年生右腕の川原が好投で貢献した。速球などで空を切らせて9奪三振。センバツはメンバー漏れでアルプス席で応援した。「夏に向けて先発の柱としてチームを勝利に導ける投手になりたい」と気合。11球団16人のスカウトが集結もプロ注目の関戸康介投手、松浦慶斗投手(ともに3年)は登板機会なし。だが、長身188センチの川原の成長は夏の好材料だ。西谷浩一監督(51)も「いろんな経験を積める。要所で、しっかり丁寧に投げた」と評した。