東日本国際大昌平の背番号11の3年生左腕、矢板裕大がチームの窮地を救った。

4-3の8回2死満塁。2年生エース草野陽斗投手(2年)からマウンドを譲り受けた。矢板は「2年生を負け投手にさせるわけにはいかない」と気持ちを奮い立たせた。フルカウントからの6球目。内角低めに渾身(こんしん)の直球を投げ込み、バットの空を切らせた。「しゃ!」と雄たけびを上げながら、ベンチに戻った。新チーム以降は背番号1だったが「学年関係なく実力の世界なので」と今大会は背番号2ケタ。「夏は1番をつけて甲子園を目指したい」とエースナンバー奪取を誓った。