小諸商が1点差で辛くも中野立志館を振り切った。

4回までに2点をリードされる苦しい展開の中、4回に盗塁を絡めて同点に追い付くと続く5回、2死一、三塁で新津直弥内野手(3年)が中越えの勝ち越し適時二塁打を放ち4-2と試合をひっくり返した。新津は「打ったのはストレートです。低い弾道でしたがセンターは越えると思いました」と、気をつけの姿勢を保ったままの律義さで殊勲の場面をふりかえった。

竹峰慎二監督は「中野立志館さんはサヨナラ勝ちで初戦を突破しているので、難しい試合でした。2点先制されましたが、何とか終盤まで粘ろうと。いかにつなげる意識で得点できるかというところで、粘って負けなかったという感じです」と、言葉を選びながら試合を振り返った。

中野立志館は8回に主将の田村翼内野手(3年)が左翼に1点差に迫るソロを放って追いすがったが届かなかった。田村は笑顔で「ホームランなんて最初で最後です。うれしかったです。塁に出ようと思ってましたが、インコース来たら反応で打とうと思っていたら、インコースに体が反応してくれました」と、会心の1発にやり切った感があふれていた。