春季大会を制した松商学園と、センバツに出場した上田西の好カードは、松商学園が熊谷大生内野手(3年)の2打席連発など12安打8得点の猛攻を見せ7回コールドで押し切った。

試合後の足立修監督(57)は「選手たちが集中して試合に入ってくれました。山口君は非常にいいピッチャーですが織茂や熊谷がいい働きをしてくれました」と、好投手左腕の山口謙作投手(3年)を攻略しての快勝に笑顔だった。

3番織茂秀喜外野手(3年)のバットが好調だ。この試合もこれで4試合で16打数11安打の打率6割8分8厘とあたりまくっている。織茂は「昨秋からバッティングを固めようと思ってやってきました。春先にしっかり固まり、ここまで好調を維持しています。トップの位置がしっかり決まるようになりました。今はボールが良く見えています。打つべきボールは球種、コースに限らずしっかりスイングができています」と、好調を自己分析した。

2打席連発の熊谷は初回の守備で梅香拓海外野手(3年)のバントヒットが小フライになると、猛然とダイビングキャッチを試みるファインプレー。初回の先発栗原英豊(2年)の立ち上がりを助け、その流れでバッティングでも快音を響かせた。「1本目はチェンジアップです。2本目はストレートで、2本目の方が手応えがありました。今日は山口のスライダー対策をしてきました。しっかり見極めることができました」。3回のソロ、5回の2ランともに、打った瞬間にホームランを思わせる会心の当たりだった。

この試合3安打の間中大介外野手(3年)は「今はチーム全体でしっかりボールをひきつけて、センターから逆方向へのバッティングができていると思います。隙のない打線を目指してきましたから、今はいい流れで試合に入れていると思います」と言った。