松山が、7回コールドで4回戦進出を決めた。先発した背番号10の佐藤芳樹投手(3年)が投げては7回途中2失点、打っては高校通算第1号となる2ランも放った。瀧島達也監督は「期待を超えて、粘り強く投げてくれた。これから、どんどん相手も強くなるので、自分たちの力を出し切れるように戦っていきたい」と話した。

佐藤は、4人きょうだいの末っ子。長兄も松山の野球部でプレーしており、指導した瀧島監督は「(芳樹は)一番下で気持ちの優しいところがある子だが、しっかり最後まで攻めてくれた」と褒めていた。

コールド勝ちを引き寄せる1発も、佐藤が放った。7-1で迎えた7回1死一塁、右翼の芝生席へ2ランを放った。試合後、ホームランボールを手に「ライトスタンドに入っていくのが見えて、良かったなと思いました」と笑顔で話した。

強力打線が持ち味の小鹿野に対し、真っ向勝負した。「全員にホームランを打たれてもいいから投げてこいと言われていたので、打たせて取るつもりで、ど真ん中に投げました」。手応えをつかんで、4回戦へ向かう。