第5シード聖和学園が6-0で泉館山を退け、2大会連続で準々決勝に進出。背番号「10」の2年生右腕・阿部航大が公式戦初完投初完封。3安打4奪三振の打たせて取る投球で勝利に貢献した。

計94球で勝負を決めた。9回2死から連打を許したが、8回までに背負った走者は内野安打1本と味方の2失策による3人だけ。いずれも後続をぴしゃりと抑えた。3回戦の東北生活文化大高戦で先輩エース小林直生(3年)が延長11回を7安打完封。阿部航は「刺激になりました。キャッチャーの庄子先輩が引っ張ってくれて(守備の)3年生を信じて投げられました」と、チームの2戦連続完封勝利につなげた。

一方、打線は6点リードの7回1死三塁と8回1死二、三塁で追加点を奪えず、コールド勝ちのチャンスを2度逃した。準々決勝では第1シード仙台育英を倒して勢いに乗る仙台商と戦う。山崎渉監督(38)は「いい勝負ができるようにしたい」とシード校としての意地を示す。【佐々木雄高】