智弁和歌山・高嶋奨哉内野手(3年)が、先制打で「3代甲子園出場」を決めた。6回2死満塁で市和歌山・小園健太投手(3年)から左前適時打を放ち「速い球に合わせて、甘い球を積極的に打ちにいった」と振り返った。

高嶋は甲子園最多68勝を挙げた同校の高嶋仁名誉監督(75)の孫。父茂雄さんも夏に2度、甲子園に出場し「甲子園に行って俺を超えろよ」と激励された。「まずは1勝したい」と意気込んだ。高嶋名誉監督も優勝を見届け「努力する子。ああいうことがあっていい」と話した。「3代甲子園」は高校球史でも珍しい。同監督は「多分、6例目やと思う」と話したこともあり、壮大な夢が孫に託された。