高川学園が5年ぶり2度目となる夏の甲子園出場を決めた。

1回2死二塁で4番の立石正広内野手(3年)が中前へ先制適時打。2回にも1番の山大輝内野手(2年)の右前適時打などで2点を追加した。2点差に迫られた3-1の5回1死一塁では、4番の立石が左翼へ2ラン。1回の先制打に続く快音で、宇部鴻城を突き放した。

投げては先発左腕の河野颯(はやて=3年)が4安打1失点で完投。今夏は2回戦の下松戦から全5試合を1人で投げきった。

甲子園に出場した84年のセンバツ、16年の夏はともに1回戦敗退。聖地初勝利を目指す高川学園ナインが、山口大会を制した。

 

~優勝への足跡~

2回戦 10-0下松

3回戦 5-1徳山商工

準々決勝 10-0山口鴻城

準決勝 8-3西京

決勝 8-1宇部鴻城

 

◆高川学園 1878年(明11)に曹洞宗専門学支校として創立された私立校。48年に多々良学園、06年から現校名。中高一貫コース、特別進学コースなどがあり、生徒数は708人(女子174人)。野球部は1911年(明44)創部で、部員は72人(マネジャー1人)。甲子園は春1度、夏は2度目。過去2度の甲子園ではともに1回戦敗退。OBは元横浜高木豊氏、ヤクルト投手の山野太一ら。防府市大字台道3635。渡辺篤夫校長。