日大三のエース宇山翼投手(3年)は目に涙をためた。7回9安打4失点(自責3)で敗れた。「直球が甘く入ったところを打たれてしまいました。自分の責任です」。低めの変化球を見切られ、真っすぐを狙われた。普段は投げることのない東京ドームのマウンドで、軸足が滑ったという。

甲子園には1度も立てないまま、高校野球を終えた。ただ、最後の1戦では仲間に力をもらった。互いの実家が近く、小学生の頃から知っている星憂芽外野手(3年)が、一時同点ソロを含む3安打で援護してくれた。コロナで自宅に戻った期間は一緒に練習した仲だ。「星には感謝しています。ホームランを打ってくれたのに。申し訳ないです」と、友への感謝と申し訳なさを口にした。