世田谷学園・建守伯投手(3年)は「初球からガンガン振ってくる。ストライクを取りたくて甘くいき、打たれてしまいました」と、東海大菅生打線の印象を語った。3回2死満塁では直球3つで相手の4番小池を追い込み、最後はストライクからボールになるスライダー。「自分としてはベストボール」だったが、うまく拾われ、先制の2点を許した。結局、6回13安打8失点でコールド負け。2日前に延長13回を投げ抜いた疲労も隠せなかった。

それでも、エースとして引っ張り、4強入りを果たした。ともに1回戦敗退で終わった昨秋、今春から躍進した。「特徴のない代と言われてました。でも、集大成でここまで来られました。それは良かったと思います」と、やり切った表情だった。大学で野球を続けるかは「正直、限界じゃないかという気もして」と迷いを口にした。ただただ、今は、力を出し尽くしたことが全てだった。