第103回全国高校野球選手権大会に出場し、10日の1回戦で新田(愛媛)に2-4で敗れた静岡高ナインが11日、同校へ戻った。集まった保護者、学校関係者らの前で報告会を行い、選手を代表して金子裕人主将(3年)が「高校野球で学んだことを今後の学校生活や人生で生かしたい」とあいさつした。

エース高須大雅(3年)は新田戦の後、宿舎へ戻るバスの車内で悔し涙を流したという。学校到着後、出迎えた人々を見て「より悔しい気持ちになりました」と明かした。自身を救援するも、敗戦投手となり大粒の涙を見せた後輩の鈴木脩矢投手(2年)へ「脩矢はもう1年ある。甲子園の借りは、甲子園で返してほしい」と言葉をおくった。

野球部での2年半を振り返り「技術はもちろん、人間的にも成長できた」。卒業までの期間は、体づくりを中心に行い「上の舞台で勝負できるような体と技術を身につけたい」と意識を切り替えた。【河合萌彦】

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