京都国際(京都)が二松学舎大付(東東京)を今大会初の延長戦で破り、ベスト8一番乗りを果たした。今春センバツでは2回戦で同じ東京勢の東海大菅生に4-5で逆転サヨナラ負け。春のリベンジを果たし初の8強入り。京都勢の夏8強は06年の福知山成美以来15年ぶり。

0-1で迎えた5回、森下瑠大投手(2年)の左越えソロで同点。6回には3番中川勇斗捕手(3年)が2試合連発となる2ランで勝ち越し。続く4番辻井心内野手(2年)も本塁打を放った。9回に追いつかれ延長戦に入ったが10回、2死一塁から森下が左越えに勝ち越しの適時三塁打を放った。

森下は9回に同点に追いつかれたが12三振を奪い完投。2試合連続2桁奪三振をマークした。

二松学舎大付は9回に桜井の起死回生の3ランで4-4同点。しかし10回、秋山正雲投手(3年)が力尽き、夏の甲子園初の8強を逃した。

◆関東1都6県敗退 二松学舎大付が敗れ、関東の1都6県(東京、栃木、群馬、茨城、埼玉、千葉、神奈川)がベスト8を逃したのは81年以来40年ぶり。なお、高校野球では山梨県勢が春秋の関東大会に出場しており、山梨代表の日本航空は勝ち残っている。

◆連続2桁奪三振 京都国際・森下が前橋育英戦の10個に次いで12奪三振。夏の2試合連続2桁奪三振は、19年奥川恭伸(星稜)以来。2年生以下では12年松井裕樹(桐光学園2年=4試合連続)以来。

◆2者連続本塁打 京都国際の中川、辻井が記録。19年の内山、大高(星稜)以来26度目。京都勢では47年の鎌田、足立(京都二商=対岐阜商)以来74年ぶり。なお、京都勢の1試合3本塁打以上も47年京都二商(対岐阜商で3本)以来。