京都国際を初出場で4強に導いた2年生コンビ、森下と平野の夏が終わった。4回が勝負の分かれ目になった。先発平野が1死三塁のピンチを背負ったがスクイズを外し、三塁走者をアウトにした。だが、そこから四死球で2人走者をため、8番投手の小畠に浮いたスライダーを左翼席に運ばれた。「今日も自分が打たれてしまって、最後まで迷惑をかけて申し訳ないです」。4回3安打3失点で降板し、目を真っ赤にした。

下半身の疲労で先発を回避した森下は5回から救援し、5回を2安打6奪三振で0封。9回に主砲の前川を渾身(こんしん)の外角真っすぐで見逃し三振に斬るなど意地を見せた。「プロ注目の選手と最後に対戦できて楽しかった。三振を取れたのは自信になりました」。だが、味方打線は小畠から金田の犠飛で1点を取るのが精いっぱい。結果的に平野の1球に泣いた。

森下は「自分の体力、力不足でこの結果になった。状態が悪くても勝たせるのがエース。全然エースとして投げれなかった」と自分を責めた。森下427球、平野143球。2人の必勝リレーを軸に勝ち上がってきた。まだ、ともに2年生。「あと2回チャンスがあるので、3年生の分まで春と夏を連覇したい」。悔しさを力に変え、甲子園に帰ってくる。【三宅ひとみ】