初優勝を狙う花巻東(岩手1位)が「事実上の決勝戦」を制した。仙台育英(宮城1位)を8-2で破り、2年連続で4強入りを決めた。

1回2死三塁から主将の田代旭捕手(2年)が先制打。4、5回にも適時打で1点ずつを加え、6回には小沢修外野手(2年)が2点適時打を放つなど、3点を奪って一気に突き放した。8回にも2点を追加。11安打を積み上げてコツコツ得点を重ねた。投げてはエース左腕、万谷大輝投手(2年)が仙台育英の強力打線を2失点で完投した。

佐々木洋監督(46)の長男で高校通算47本塁打のスーパー1年生、麟太郎内野手は、1打席目が空振り三振、2打席目が左前打、3打席目が中飛、4打席目は死球、5打席目は右線二塁打だった。

例年通りなら決勝進出で来春のセンバツ出場が当確になる。秋の東北大会での最高成績は準優勝(17年)の花巻東にとって、24日の準決勝は悲願の初優勝、甲子園切符獲得に向けて絶対に落とせない一戦だ。