初戦で第1シードの秋田商を破った、湯沢翔北が7回コールドで県8強一番乗りを決めた。

0-0の初回、先頭の1番佐藤愛流(あいる)捕手が左前打で出塁。続く泉谷仁内野手(3年)は中前打を放ち、無死一、三塁の好機をつくり、3番佐藤大星主将(3年)の二ゴロ間に1点を先制した。1点差のまま迎えた6回には1死一、二塁から5番佐々木蓮外野手(3年)が投手強襲の適時打をマークし、1点を追加した。さらに相手の失策も絡んで、この回3得点を挙げた。7回には四球を含む2連打などで3点を奪い、サヨナラコールド勝ちを決めた。

投げては先発した背番号「10」、小南喜一投手(3年)が快投劇を演じた。7回を6安打無失点。最速130キロ台の直球に緩い変化球を織り交ぜ、テンポ良く打たせて取った。初戦の秋田商戦で完封勝ちした最速145キロエース武藤栄昇(えいしょう)投手は温存し、2戦連続の0封で2大会ぶりとなる準々決勝へ進出した。小南は「(夏初登板に)めちゃくちゃ緊張していたけど、変化球を中心に打ち取ることができた」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

次戦は16日、秋田中央と大館桂桜との勝利チームと対戦する。「投手陣全員で無失点に抑えて、チーム一丸で戦っていきたい」と力を込めた。春夏通じて初の甲子園へ、湯沢翔北ナインの快進撃は続いていく。

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