社(兵庫)が夏の甲子園初出場初勝利を飾った。コロナ集団感染で登録メンバーが大幅に入れ替わった県岐阜商に対し、全力でプレーし、大勝。同校OBの阪神近本光司と同じ兵庫・淡路市出身の3番福谷宇楽(うた)内野手が先制打を含む2安打3打点で勝利に貢献した。

社の3番福谷が初回、内角のスライダーを右前に運ぶ先制打を放つなど2安打3打点で夏初勝利に貢献した。遊撃守備も堅実にこなし、「どの球にも対応できるように心がけていた。グラウンド状況はあまり良くなかったが、自分に合った固さ。いい対応が出来たと思う」と振り返った。

虎のヒットメーカーの後を追う。同校OBの阪神近本は同じ兵庫・淡路市出身。津名中では近本を指導した巽史明教諭の教えを受けた。「あまり体は大きくないが上の舞台で活躍している。尊敬している」と偉大な先輩と同じように淡路島から出て、中心選手として甲子園で結果を残した。

福谷は兵庫大会で打率5割2分と結果を残しており、好調をキープ。山本監督は「自分のタイミングやポイントで打てている」とその技術に目を細める。背番号6が攻守にチームをけん引した。