9日、福島県大会(17日開幕)の組み合わせ抽選会が福島市内で行われ、今夏の甲子園4強の聖光学院は、18日の2回戦で光南-白河の勝者と対戦する。上位3校が秋季東北大会(10月10日開幕、山形)の出場権を得る。

聖光学院が“ホーム”で勝利を積み上げる。横山博英部長(52)が抽選会で「1」と書かれたくじを引き、初戦は福島市内の福島県営あづま球場で迎えることに決まった。トーナメントで勝ち上がれば、決勝までの4試合を同球場で戦える組み合わせに入り、斎藤智也監督(59)は「あづま球場はメインで地元。部長に『1番引け』と思っていた中で1番を引いた。移動がないので、とりあえず100点」と目を細めた。

今夏は同校初の甲子園4強。新チームの始動は例年と比べて遅れたが、主力の三好元気外野手、高中一樹内野手(いずれも2年)らが残る。指揮官は「チームに活気があり、ムードもいい。公式戦でどれだけ緊張するかは不安だけど、チームの滑り出しとしては素晴らしい」。今秋は支部予選が免除され、特別枠で挑む秋の福島。少しでも実戦経験を積むべく、平日ナイターでの練習試合も視野に入れ、状態を高めていく。

斎藤監督はチームの印象について「去年の秋を一言で言うなら投高打低。今年は打高投低という感じ」。野手陣に一定の期待がある一方で、投手陣にはさらなる奮起を願う。「投手はどんぐりの背比べ。どんぐりからひまわりの背比べくらいまでいきたいけど、出るくいが打たれるくらい出るやつが、突き抜けるやつがほしい」。チームを引っ張る新戦力の台頭を期待しながら、チーム一丸で勝ち上がる。【相沢孔志】