土浦日大が常総学院に勝利し、2年連続11回目の関東大会出場を決めた。

先発の藤本士生(しせい)投手(2年)が緩急を交えて5回を5安打1失点に抑えると、6回からは小森勇凛(ゆうり)投手(2年)がキレのいい直球とスライダーでテンポ良く打ち取り、3安打無失点。投手陣の好投に応え打線も奮起し、8回には4四死球に3安打を絡め、一挙6点を挙げ試合を決めた。

「ニコイチコンビ」がチームをリードする。試合後、小菅勲監督(55)は「藤本と小森は『ふたりでひとつ』なんです」と話した。今大会も2人の継投で勝ち進んできた。小森は「藤本が先発で試合を作ってくれたので、自分も気持ちよく投げられた。藤本にはすごく感謝してます」と笑顔を見せた。

ライバルでもあり、大親友だ。寮でも部屋は近く、頻繁に行き来。休みの日には一緒に食事に出かける。藤本が「ちょっとライバル的な存在でもあるかな」と言えば、小森は「ライバルでもあり、いい友達。すごいいい関係。刺激をもらってます」と、お互いを意識する存在。切磋琢磨(せっさたくま)して、まだまだ上を目指し成長する。

まずは決勝戦で県の頂点に立ち、関東大会へ弾みをつけたい。小森は「これは通過点。次も2人で投げて勝ちたい」と力強く話した。【保坂淑子】