今秋のドラフト候補選手が甲子園で球春を告げる。各地区が誇る投打の注目選手がセンバツ舞台に立つ。

近畿地区の筆頭は、ドラフト1位の呼び声が高い大阪桐蔭・前田悠伍投手。昨年のセンバツで13回自責点0の快投を演じて優勝に貢献。昨秋の明治神宮大会も2年連続Vに導いた。

報徳学園の堀柊那(しゅうな)捕手は強肩強打でチームを引っ張る主将。

快足を誇る履正社の西稜太外野手も超高校級の好打者だ。

広陵は189センチの大型スラッガー真鍋慧(けいた)内野手が全国制覇へ腕をぶす。準優勝した明治神宮大会では前田からの1発を含む2本塁打。打球の速さは飛び抜けている。

光の升田早人投手はきれいなフォームから質のいい直球を投げ込む。

四国勢では英明の寿賀弘都外野手が目立つ。4番を打ち、投手でも140キロを投げるセンスと身体能力が光る。

九州勢は沖縄尚学・東恩納(ひがしおんな)蒼投手の名が挙がる。明治神宮大会で仙台育英を8回まで無失点に抑え、驚かせた。9回に逆転されて投球の組み立てとスタミナに課題を残したが、ひと冬越えて快投が期待。秋の公式戦で打率6割7分6厘の知花慎之助外野手も大暴れの予感が漂う。

北信越では、21世紀枠で選ばれた氷見の青野拓海投手が投打に突出している。北信越1回戦で192球を投げて延長12回を完封。30年ぶりの甲子園を引き寄せた。中学まで本職だった捕手としてもプロが注目するほど能力が高い。

北陸の友広陸投手は4番も務める。

東北地方には注目の投手が集まる。昨夏の甲子園優勝の仙台育英は、最速147キロ右腕の高橋煌稀、先発も中継ぎもこなす左腕の仁田陽翔(はると)、本格派右腕の湯田統真らを擁する投手王国。甲子園連覇を狙える戦力だ。

東北の最速145キロ右腕のハッブス大起投手は直球の威力抜群だ。

関東の投手陣もレベルが高い。専大松戸・平野大地投手は最速151キロ。高校から投手に転向し、成長著しい。

東海大菅生の最速148キロの大型右腕、日当(ひなた)直喜投手は気迫のこもった投球が持ち味。

高崎健康福祉大高崎の小玉湧斗(ゆうと)投手の直球は、プロ並みの2300~2400回転で伸びがある。

東海では東邦の最速149キロ右腕、宮国凌空(りく)投手が目立つ。2年春から主力として腕を振り、制球力も高い。

常葉大菊川の鈴木叶捕手は強打が持ち味。甲子園で肩の強さも見せる。

(学年はすべて2年)

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