第95回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が10日、大阪のオーバルホールで行われた。

センバツでは19年以来4年ぶりの対面実施となった。西武、巨人などで通算525本塁打と活躍した清原和博氏(55)の次男、勝児(かつじ)内野手(2年)擁する慶応(神奈川)は、第4日の第3試合で昨夏甲子園優勝の仙台育英(宮城)と対戦することが決まった。

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舞台は整った。初めて立つ聖地のグラウンド。相手には、強豪校が立ちはだかる。昨夏日本一を達成した仙台育英が相手に決まり、清原は「いい舞台でいい相手と戦えるので感謝しながら戦いたい」と見据えた。

前日9日、くじを引く主将の大村昊澄(そらと)内野手(3年)には「堂々と行ってこい」とエールを送った。仲間の雄姿は、自宅から配信で見守った。相手に決まった仙台育英の試合は、昨秋の明治神宮大会でチーム全員で観戦した。好投手を擁し、この試合も沖縄尚学に逆転サヨナラ勝ちしたが、「勝負強くて総合力の高いチームだと思う」とリスペクトしながらも、負けるつもりはない。

1日から1週間行った鹿児島合宿では、鹿児島実や神村学園などと練習試合を行い、清原は10打数3安打4打点。「強いスイングでセンターに打ち返すことが徐々にできはじめている」と、初の聖地へ向け好調を持続させている。

父和博氏は5季連続で甲子園に出場し、通算13本塁打の大記録を打ち立てた。初戦となる21日は春分の日。19年夏以来となる声出し応援も解禁されるため、多くの観客に大歓声で迎えられることも予想される。慶応の応援歌「烈火」が流れる中で打席に立つ心の準備は出来ている。「イメージしているので不安はない。応援してもらえるのを感謝して打席に立ちたい」。進級時、わずかに単位不足で留年し、2度目の1年生を終え新2年となるが、規定により最初で最後のセンバツ。「自分たちはチャレンジャー。全力で楽しんで悔いがない甲子園にしたい」と心待ちにした。【星夏穂】

◆清原勝児(きよはら・かつじ)2005年(平17)5月1日、東京都渋谷区生まれ。慶応幼稚舎出身で、オール麻布でプレー。小6時に12球団ジュニアトーナメントのジャイアンツジュニアに選出。中学時代は世田谷西シニアで全国大会出場。慶応では昨秋からメンバー入り。名前の由来は「勝つ、こどもで勝児」。好きな選手はカブス鈴木誠也。尊敬する人は両親。将来の夢はプロ野球選手。兄は慶大野球部新3年の正吾内野手。175センチ、80キロ。右投げ右打ち。

 

○…山梨学院は予想外の開幕試合となった。長崎の清峰監督時代を含め、通算15度目の甲子園出場となる吉田洸二監督(53)は「開幕戦はやめるまでないだろうと思っていたのでびっくり。しっかり準備して天命を待ちたい」と語った。進藤天主将(3年)は「キーマンはチーム全員。高校生らしく元気よくプレーしている姿を見てもらえれば」と幕開けを飾る。

○…石橋(栃木)は地元の期待に応え、全員野球で初出場初勝利を目指す。昨年12月に学校で行った野球教室では、参加した小学生から元気とエールをもらった。主将の横松誠也捕手(3年)は「目標は甲子園で校歌を歌うこと。達成できるようにチーム一丸となって戦いたい」と意気込んだ。福田博之監督(57)は「私もドキドキ。子どもたちと一緒に思い切って楽しみたい」と語った。