つくば秀英(茨城)遊撃手、木城風樹(いぶき)内野手(3年)が満身創痍(そうい)の体にむち打って、最後の夏にフル出場を誓った。
今春の県大会初戦、竜ケ崎一戦で9回表に右前安打を放った際に、「バットを振ったときに左手のひらがつぶれるようになった」と靱帯(じんたい)と軟骨を負傷。「バットを握るので精いっぱいだった」と激痛が走った。
3回戦と準々決勝はベンチ入りしたが、出場できる状況ではなくベンチから応援に徹した。プレーは絶望的な状況でも、準々決勝の土浦日大戦でグラウンドに立ちたい思いは強かった。前日、整骨院の先生に寮まで足を運んでもらい、治療を施してもらった。しかし、痛みが和らぐことはなかった。攻守の要を失ったチームは1ー9で7回コールド負け。「劣勢の状況をベンチから見ているだけで無力さを感じた」と、昨秋も準々決勝で1ー9と敗れている相手に雪辱できなかった。
医師からは、悪化すれば手術の可能性が高いと忠告されたが、現在はテーピングと痛み止め注射で休まず練習を続けている。「注射を2カ所打っているから(痛みは)平気です」とし、「(春の)悔しさを晴らすためには休んでいる暇はない」と気合十分だ。
初戦は7月13日、下妻一と大子清流の勝者とひたちなか市民球場で対戦する。昨夏は2年生で「1番左翼」を任された。霞ケ浦との準々決勝では、延長戦の末にサヨナラ負けで涙をのんだ。「完璧な野球はいらない。泥臭く戦う」。けがを乗り越え、チームを春夏通じて初の甲子園出場へ気迫のプレーを見せる。【村山玄】

